2026.08.24

コラム

ドローン農薬散布 料金と予約の流れ|秋の防除に間に合わせる依頼時期・見積りのコツ2026

ドローン農薬散布 料金と予約の流れ

「うちの田んぼ、ドローンで散布してもらうといくらかかる?」「今から頼んで秋の防除に間に合う?」——8月下旬から9月にかけて、ドローンキングに最も多く寄せられるのがこの2つのご相談です。水稲の後期防除、大豆やそばの管理、これから始まる秋冬野菜の防除と、秋は散布ニーズが一気に重なる時期。さらに飛行許可・承認申請や日程調整も必要なため、「思い立ってから当日まで」には想像以上に工程があります

この記事では、ドローン農薬散布を代行依頼したときの料金の目安と、問い合わせから散布当日・完了報告までの予約の流れを、実務に沿って整理します。見積り時に伝えるべき圃場情報のチェックリストや、依頼が集中する時期の逆算スケジュールもまとめました。金額はすべて条件により変動する「目安」として読み進めてください。

ドローン農薬散布の代行料金の目安

ドローンキングのオペレーション代行では、農薬散布の料金を以下のとおりご案内しています。いずれも公式サイト掲載の実績例にもとづく目安であり、圃場の形状・障害物・移動距離・薬剤の種類・作業日数などの条件で変動します。

項目 料金の目安(税別・条件で変動) 備考
農薬散布(基本) 約10,000円/回〜(4,000㎡まで) 飛行許可申請費用込みの目安
面積追加分 1,000㎡ごとに+2,000円の目安 連担した圃場ほど効率が上がる
薬剤費 別途(支給・手配は要相談) JA購入分の持ち込み可否は要確認
遠隔地・特殊条件 都度お見積り 中山間地・住宅隣接・電線が多い等

4,000㎡=40aが基本料金の範囲なので、たとえば1ha(10,000㎡)の水稲圃場であれば「基本+6,000㎡分の追加」というイメージで概算できます。ただし、1枚の大区画1haと、10a×10枚の飛び地1haでは作業効率がまったく違います。飛び地は移動・機体セット・立会いの回数が増えるため、同じ面積でも見積りは変わります。正確な金額は必ず現場条件を確認したうえでご提示しますので、お問い合わせまたは公式LINEからご相談ください。

「代行」「レンタル」「購入」のどれが自分に合うか

散布面積と回数によって、代行が得か自機を持つ方が得かは変わります。判断の目安は次のとおりです。

選択肢 向いているケース 注意点
散布代行 面積が数haまで/年数回/まずは効果を試したい 繁忙期は日程が埋まりやすく早めの予約が必要
レンタル 操縦できる人がいる/短期集中で使いたい 技能・申請の準備が別途必要
機体購入 面積が大きい/散布回数が多い/受託も視野 機体研修・年次点検・バッテリー更新の計画が前提

費用対効果の詳しい試算や、機体を持った場合のランニングコストについてはコラム一覧の「農業ドローン 費用対効果」「農業ドローン レンタル」の記事も併せてご覧ください。機体そのものを比較したい方は製品一覧で飛助15・飛助10のスペックを確認できます。

予約の流れ:問い合わせから完了報告まで6ステップ

「電話して翌日に散布」というわけにはいきません。安全と法令順守のために、以下の工程を踏みます。

STEP1|問い合わせ・ヒアリング(希望日の3〜4週間前が理想)

公式LINEまたはお問い合わせフォームから、圃場の所在地・作物・面積・希望時期をお知らせください。この段階で概算の目安金額と、対応可能な日程帯をご案内します。

STEP2|圃場情報の確認・現地下見

地図(住所や圃場マップ)で位置・形状・周辺状況を確認します。電線、住宅、学校、養蜂箱、隣接作物、有機圃場、道路や河川との距離など、ドリフト(飛散)リスクに関わる要素を洗い出します。条件が複雑な現場は現地下見をお願いすることがあります。

STEP3|正式見積り・契約

面積と現場条件を踏まえた見積りをご提示します。薬剤を持ち込むか手配するか、立会いの有無、複数回散布のセット可否などもこの段階で確定します。

STEP4|飛行許可・承認申請と関係先への周知

農薬散布は「危険物の輸送」「物件投下」に該当するため、国土交通省への許可・承認申請が必要です。申請には審査期間がかかるため、直前依頼では間に合わないことがあります。2026年7月14日からドローンの飛行禁止エリアが拡大しているため、飛行計画時には必ず最新の飛行禁止区域を確認します。あわせて、周辺住民・隣接圃場・養蜂家・地域の農薬使用に関する取り決めへの事前周知も行います。

STEP5|散布当日

当日は風速・降雨・気温を確認して実施判断をします。農薬散布は農林水産省の規定により風速3m/s以下で行うのが原則で、機体の最大使用風速(飛助シリーズで8m/s)とは基準が別物です。条件が合わなければ延期します。飛行時間は1バッテリーで最大25分、薬剤搭載時は平均17分程度、1haあたり液剤8L程度が目安です。

STEP6|完了報告・記録

散布面積、使用薬剤、希釈倍率、時間帯、天候などを記録として残します。防除履歴は出荷・販売時の説明責任にも関わるため、必ず保管してください。

見積りをスムーズにする「事前に用意する情報」チェックリスト

初回のご相談時に以下が揃っていると、見積りと日程調整が一気に早くなります。

  • 圃場の住所(地番でも可)と、できれば地図上のマーキング
  • 各筆の面積と枚数(合計面積だけでなく1枚ごとの大きさ)
  • 作物名・生育ステージ・狙う病害虫
  • 使用予定の薬剤名(JAの防除暦・地域の防除指針に沿ったもの)と希釈条件
  • 散布希望日と、代替可能な日程(予備日を2〜3日)
  • 周辺の電線・住宅・道路・学校・養蜂箱・有機圃場の有無
  • 水利・進入路・駐車スペース(機体と資材を降ろせる場所)

なお、使用する農薬はその作物に登録のある薬剤をラベル記載どおりの倍率・回数・使用時期で使うことが大前提です。ドローン散布は「散布液量が少ない=高濃度少量散布」が基本のため、無人航空機(無人ヘリ・マルチローター)での使用がラベルに記載されている薬剤かどうかを必ず確認してください。判断に迷う場合は、地域の防除指針やJAの防除暦、普及指導センターにご相談ください。

秋の防除に間に合わせる逆算スケジュール

8月下旬から10月は、水稲の後期防除、大豆・そばの管理、秋冬野菜(キャベツ・ハクサイ・ブロッコリー)の防除、収穫後の肥料散布と、依頼が重なる季節です。特に9月上旬は稲刈り前の最終防除と重なり、天候待ちで日程が後ろにずれる連鎖が起きやすい時期。以下を目安に動いてください。

タイミング やること
希望日の3〜4週間前 問い合わせ・概算見積り・仮日程の押さえ
2〜3週間前 圃場確認・正式見積り・薬剤の手配確定
1〜2週間前 飛行許可・承認申請、周辺への周知、予備日の確認
前日〜当日朝 風速・降雨予報の最終確認、実施可否の判断

「来週やってほしい」というご相談も、条件が整えば対応できる場合があります。まずは空き状況をご確認ください。対応エリアは拠点情報からご確認いただけます(拠点により提供サービスが異なります)。

代行を続けるうちに「自分で飛ばしたい」となったら

数年代行を利用して散布時期の自由度を上げたくなった、あるいは近隣から受託して収益化したいという方は、機体導入への切り替えが選択肢になります。産業機は初購入時にメーカー指定の機体研修受講が必須で、購入後は年次点検(年1回・現行機の点検費は8万円程度/税別・目安)が飛行許可・保険・メーカー保証の前提条件となります。マゼックス製は1年目無料のドローン保険(対人対物1億円/購入後にメーカー申請が必要)が付帯します。

機体選定・研修・申請までを一括でサポートできるのがドローンキングの強みです。ドローン販売・整備のページで導入の流れを、飛行の幅を広げたい方は国家資格スクールもご覧ください。二等 初学者385,000円、二等 経験者125,000円、一等 初学者725,000円、一等 経験者425,000円(すべて税込・目安、本部のみ開催)で、詳細はコース紹介に掲載しています。農閑期の11月〜2月は受講しやすい時期です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 農薬は自分で用意する必要がありますか?

持ち込み・手配のどちらも対応可能な場合があります。JAや資材店で購入された薬剤を持ち込むケースが多いですが、その作物に登録があり、無人航空機での使用がラベルに記載されている薬剤かどうかを事前に確認してください。地域の防除指針・防除暦との整合もあわせてご確認いただくと安心です。

Q2. 雨天・強風で中止になったら料金はかかりますか?

実施できなかった場合の扱いは契約内容によります。基本は予備日を設定し、順延で対応します。農薬散布は風速3m/s以下が原則で、無理な実施はドリフトによる周辺被害につながるため、安全を優先して判断します。キャンセル・順延の条件は見積り時にご説明しますので、公式LINEでご確認ください。

Q3. 田んぼが5枚に分かれています。まとめて頼めますか?

可能です。ただし、飛び地が離れているほど移動と段取りの回数が増え、同じ合計面積でも作業時間が変わります。連担した圃場をまとめる、近隣の方と同日でまとめて依頼するといった調整で効率が上がり、結果的にコストを抑えやすくなります。地域単位でのご相談も歓迎です。

Q4. 依頼するのに資格や申請は必要ですか?

代行をご依頼いただく場合、飛行許可・承認申請は当社側で行うため、依頼者側での資格取得は不要です(農薬散布の目安料金には申請費用が含まれています)。ご自身で機体を運用する場合は、農薬散布や目視外飛行などの特殊な飛行に該当するため、申請や技能証明が必要になるケースがあります。

Q5. 隣に有機栽培の圃場があるのですが依頼できますか?

事前確認のうえで対応を検討します。散布方向・飛行高度・実施時間帯の調整、緩衝区域の設定など、ドリフト低減の対策が必要です。条件によってはお受けできない場合もあるため、圃場の周辺状況は最初のヒアリングで必ずお知らせください。

まとめ

  • ドローン農薬散布の代行料金は約10,000円/回〜(4,000㎡まで、以降1,000㎡ごとに+2,000円、飛行許可申請費用込み)が目安。現場条件で変動します
  • 予約は「問い合わせ→圃場確認→見積り→申請・周知→当日→完了報告」の6ステップ。希望日の3〜4週間前の相談が理想
  • 秋は水稲後期防除・秋冬野菜・肥料散布が重なる繁忙期。予備日を含めた早めの日程確保がカギ
  • 薬剤は登録のあるものをラベルどおりに。無人航空機での使用可否と地域の防除指針・防除暦を必ず確認
  • 実施は風速3m/s以下が原則。2026年7月14日からの飛行禁止区域拡大にも対応した飛行計画が必要
  • 面積・回数が増えるなら機体購入も選択肢。機体研修・年次点検・保険を含めた総額で比較を

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